作家の地図

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態度の地図

作家の立場は、視覚法則をどう扱うかという“態度”によって前層的/後層的に分かれる。これは作家の態度を示す Attitude Map(態度の地図)です。

  • Gottlieb:象徴として中心を置く (後層・象徴収束)
  • Noland:中心を決めて始める  (後層・構造収束)
  • Albers:色彩の相互作用の中で中心が決まる(後層・光学収束)
  • Mondrian:構成によって中心が決まる  (後層・純構造収束)

Klee 形が生まれる生成 (前層・起動しているが収束しない)

Miró 形が生まれる生成 (前層・起動しているが収束しない)

Delaunay 円運動が生み出す生成 (前層・起動しているが収束しない)

Stella 生成を拒否し、構造を固定する(後層ではなく”生成外
(Non-Generation Layer)

  • ベネチア派 光が生成し続ける。色が立ち上がり続ける
  • Pollock 運動そのものが生成であり、中心が不在のまま続く
  • 戦後ヨーロッパ抽象 中心を持たない生成の広がり
  • Cézanne 判断の保留がそのまま生成になる
  • Hans Hofmann 押しと引き
  • Morris Louis 流れの方向が構造を決める
  • John Hoyland 色面が居座る/線が方向を生むが中心にはならない
  • Riley 視覚運動が画面を揺らす
  • de Staël 面の密度が構造を押し出す

視覚法則は強く働くが、固定される直前で止める。

  • Matisse 均衡
  • Bonnard 光の揺れが画面を満たす

  • フランドル絵画:細部が意味を持つほど強くなり、視覚法則の重心・方向・緊張が働く前に、画面全体が意味の方へ吸い寄せられ、固定される
  • Giotto — 物語的意味が視覚法則を支配し、場を収束させる。
  • Warhol-反復が意味の中心をずらし、意味の場を成立させる。

  • Newman 分割が画面を一撃で決め、緊張が生成でなく収束として働き、場を成立させる。

  • Mondrian— 構成の必然が視覚法則を収束、安定させ、中心は結果として現れる
  • Lichtenstein— 機械的構造(印刷的規則)が場を固定する。
  • Malevich-形態のゼロ化
  • Reinhardt-生成・意味・構造のすべてをゼロ化して場を収束させる

  • Stella— 内部の生成を拒絶し、外部から構造を固定することで場を成立させる。揺らぎは生じない。呼吸もない。
  • Judd— 寸法・素材・配置が外部から決定され、視覚法則が内部で起動しない。判断の揺らぎはない。中心が生じる条件は存在しない。
  • Supports/Surfaces 支持体と表面を解体する。生成の条件そのものを破壊 → 生成の場(支持体+表面)が成立しない。生成の揺れが起きる“場”が存在しない
  • Mono-ha 物を現前させる。物の“存在”が主題。視覚の揺れ・中心の兆候が生まれない。生成のプロセスがそもそも作動しない
  • Fontana キャンバスを切り開き、中心の“空虚”を提示 → 生成外。 切り込みは“中心の空虚”を作る。しかしそれは 生成の揺れから生まれた中心ではない外部的な操作で中心の位置を決めている
  • Viallat 滲みやムラは素材現象であり、内部生成の揺れではない。反復形が外部決定。中心が生まれない視覚法則が作動しない

森山龍爾:前層(場を固定しない中心)

眼がずっと泳ぎ続け、旅をする絵                 どこを見ても決まらず、光や形が次の判断を要求し続ける状態

眼がカチッと一箇所にハメ殺される絵(収束)
構造や意味の磁力が強すぎて、視線が一瞬で止められる状態。

判断が止まらず、次の判断を要求し続ける状態
目が「まだ決まらない」と感じ続ける動作そのもの。

目が最初に引っ張られる場所
ただし前層では場を固定せず、動きを生む。

A|意味による外部固定 「何が描かれているか」が強すぎて絵が動かなくなる。

B|構造による外部固定 作家が外から決めたルールが強すぎて絵が動かなくなる。

生成の揺れの中に静けさを見出す作家。 収束を遅らせ、中心を固定しない。

収束の完了によって静けさを作る作家。 中心を明確にし、構造を安定させる。

Ryuji Moriyama 森山龍爾